その1 「幅広い選択科目」を用意

 
総合学科の一番の特徴は、他の学科には無い豊富な選択科目です。多様な進路希望に対応するために、数多くの選択
科目が用意され、生徒一人ひとりが独自の時間割を作り学習
する。まさに「自ら学ぶ」ための仕組みが整っている学科
なのです。中でも西高は、2・3年合計で100を超える講座の中から選択することができます。この選択の幅の広さ
が、大きな特徴と言えるでしょう。

その2 数多い科目を「系列」で整理

 総合学科には選択科目がたくさんあります。しかし、何でも好きに選択して良いわけではありません。自分の進路を
真剣に考え、今の自分が学ぶべき内容は何か、そのことを考えないで選択することはできません。そこで、総合学科の
選択科目は、「系列」と呼ばれるグループに分類されています。例えば西高では「メカトロニクス系列」というグルー
プの選択科目がありますが、将来、機械・電子関係の進路を目指している場合は、この「メカトロニクス系列」の科目
に選択すべき科目があります。
 このように、西高の「系列」はコース制ではなく、たくさんある科目がどんな進路に役立つか、という目印の役割を
しているのです。

その3 進路に応じた「自分でつくる時間割」

 「系列」で整理された「幅広い選択科目」から、生徒一人ひとりが自分の進路に応じた独自の時間割を作成します。
一般的な普通科の学校では、学年の初めに時間割表が手渡され、一週間のスケジュールが決められてしまっています。
しかし西高では、2・3年次の時間割はほとんど白紙で、一から自分で一週間の生活をデザインしていくのです。

その4 手厚い「進路指導」

 上で述べたように、西高では自分で将来を考え選択していきます。しかし、目指す方向が定まらなければ、自分に今
何が必要か見抜くことはできません。そこで西高では、生徒と共に進路を考え相談する機会を多く設けているのです。
具体的には、総合学科の原則履修科目「産業社会と人間」の時間を利用して、学級担任や学年の先生による進路学習の
時間を毎週設けているほか、進路講演会や校外研修などを数多く実施しています。
 また、科目選択においては、説明会や相談会を何度も実施し、担任・副任・教科の先生・進路指導の先生・保護者・
生徒が相談を重ね決定していきます。それだけ学校・生徒・家庭が互いにかかわる機会が多く、より手厚い進路指導が
実現しているのです。


その5 充実した「少人数授業」の実現


 西高では一人ひとりが異なる科目を選択するので、選択者の人数に応じて授業を展開しています。その結果、例えば
一つの科目を選択した生徒が30人であれば30人で、15人であれば15人で授業を行うことになります。40人で
教室がぎっしりという状況が非常に少ないので、一人ひとりに目が届きやすく、より細やかな指導が実現できます。
 また、西高では1年次でも少人数授業を取り入れている教科があり、手厚い指導を行っています。

その6 「個性豊かな仲間たち」

 西高には様々な進路希望を持った生徒がやってきます。大学を志す者、希望する職業のために専門学校を目指す者、
高卒での就職を希望する者…。また、その中でも多様な進路希望を持っており、優れた個性が輝いています。クラスの
中に自分と全く異なる将来を目指す仲間が多くいる。そんな環境で学ぶことで自らも刺激を受け、より広い視野で将来
を考えることができるのではないでしょうか。
「西高総合学科の特徴」
「総合学科」とは
 今では「普通科」に次いで学校数が多くなった「総合学科」ですが、その特徴や趣旨はまだまだ知られていないのが
現状ではないでしょうか。
 「総合学科」は、旧来の「普通科」「職業科(農業・工業など)」の両方の特徴をあわせ持つ学科です。今までは、
進学するなら普通科、就職するなら職業科、といった固定的な考えが強く、結果として偏差値偏重の指導などの問題を
招きやすくなっていました。また、時代も大きく変化しており、就職に対しても、今までの職業科では対応しきれなく
なっていました。
 そこで、多様化した進路選択に対応できるよう、「総合学科」が新設されました。平成6年から制度化され、様々な
進路希望に対応することができる学科として期待されています。多様な価値観や社会環境の中に飛び込む子どもたちを
より幅の広い教育で導く。そんな時代のニーズにあった学科といえるのではないでしょうか。
 
 総合学科について

Copyright (C) 2021 新潟県立小千谷西高等学校 All Rights Reserved.